うさ子戦隊エリザベス

 

ストーリー

第21話「昨日の果ての今日」

たくさんの戦闘員が何者なのかがわからないエリザベス。シルバーもワイティも、ラピーヌの住人ではないと確信してはいるが、いったい何なのかは断定できない。ネイブルに通信を入れると、おそらくエネルギー体と同じものではないかという。通信を切ろうとしたとき、戦闘員がエリザベスと同じ姿に変形した。
既出だとツッコみながら拳に力を溜めつつ突進するブルー。しかし攻撃は当たらず、壁に激突してしまった。あわてて傷を癒しにかかるグリーン。襲い掛かる戦闘員を転びそうになりながらもその動きで自然に避けている。もはやブルーよりグリーンの方が強いのではないかと笑うレッド。笑いながらも戦闘員を軽くいなしていた。
斬っても叩いても消えない戦闘員を見て、ピンクがイエローに盾を構えて突進するよう指示を出した。ピンクはイエローの上に乗っかり、魔法弾を放った。残りのメンバーはその後に続き、走り抜けた。
ロボットの足は遅く、すぐに追いつくことができた。しかしそこには巨大な装置があった。博士いわくそれはエネルギーを管理している装置で、これを使えば総帥すら超えられるかもしれないと言う。ためしにロボットへエネルギーを送る博士。ロボットは変形し、大きく暴れだした。
ところが、実体があるためかえって戦いやすく、みるみるうちにロボットを破壊していくエリザベス。しかし後ろから戦闘員が追いついてきてしまい、一気に不利になってしまった。

地球を発つ直前、晃司は藍の両親に向かって土下座をしていた。謝罪に加え、藍との交際を許してもらうためだ。今はもうバイクには乗っていないことなどを話したが、両親は黙ったままだった。沈黙が流れ、重い口を開いたのは藍の父親だった。親を呼べと言いたいが、晃司には今、親がいない。ここはひとつ朝倉道場に養子入りし、それから改めて話を聞こうじゃないか、と言うのだ。そこで思い出したのだが、朝倉師範と藍の父親は仲が良い。師範が話をしていてくれたのだ。晃司はふたたび、今度は感謝の想いで頭を下げていた。

その話を藍から聞いたひかりは、晃司と兄弟になるのだと喜んだ。そしてそれを横で聞いていた亜弓が、ネイブルに感謝するように言う。しかしマスターが亜弓からの好意で埋め合わせられると笑い、顔を真っ赤にする亜弓を、藍と晃司、そしてひかりと蒼太がきょとんと見つめていた。碧は、やっぱりね、と笑うのだった。

戦いながらもなぜかそれを思い出しては顔が赤くなるレッドだったが、うさ子姿が赤いので誰も気づかない。初めてうさ子姿で良かったと思うのだった。

うさ子戦隊が集まる前に比べ、自分たちの足を引っ張る悩みは無い。それを確信しているエリザベスはやがて、実態の無いはずの戦闘員を少しずつ倒していくのだった。
すっかり破壊されたロボットから這い出したグレイト博士は、装置を操作し、自分自身にエネルギーを注いでいた。際限なく注がれるエネルギーに耐えられず、博士は破裂し消滅してしまうのだった。

いよいよ総帥と戦うときが来た。そこへネイブルから通信が入った。ワイティとシルバーは捕虜となっている兄弟、オレンジを探してくるべきだという。2人はそれに従い、エリザベスと別れた。見取り図を手に、総帥の元へ向かうエリザベスだった。

(つづく)