うさ子戦隊エリザベス

 

ストーリー

第9話「狙われた心」

けしかける化け物すべてを倒されていたワイティだったが、グレイト博士より待ちに待った強化武器が届けられた。
地球に漂う負のエネルギーを動力として使うことができ、無機物だけでなく生き物も操ることができるようになったのだ。嬉々として街へ出るワイティだったが、エネルギーを見つけるレーダーをうまく使えず、ふらふらさすらうのみだった。

エネルギーは少しずつしか見つからず、なかなか目的の容量まで溜まらなかった。ワイティはあきらめ半分で街のはずれに足を伸ばした。
朝倉道場に近づいたとき、レーダーが大きく反応した。驚いたワイティだったが、すぐにエネルギーを奪い、道場へ向けてビームを撃った。

突然揺れる道場内。そこには鍛錬のためにエリザベスのメンバーが集まっていた。まさか正体がバレているのではと焦ったシルバーだったが、ワイティが誰かいないのかと叫んでいたため、胸をなでおろした。
変身し、ワイティの前に立つエリザベス。今までと同じ状況に見えたが、ひとつ違うところがあった。
いつもいる無機物の化け物は無く、代わりに道場の門下生たちが操られて宙に浮いていたのだった。
身内とあって、思うように戦えないうさ子ピンク。ブルーは率先して戦っていたが、避けるイエローにことごとく邪魔されていた。ワイティが勝利を確信し高笑いをした隙をついて、レッドが操作機を叩き落とした。
それにより、操られていた門下生も解放され、なんとかエリザベスの勝利で戦いを終えることができたのだった。

エネルギーがどこから発生しているのかがわからないワイティは、操作機の修理ついでにレーダーの量産を依頼した。
戦闘員は地球になじまないため、操作機がいくらあっても意味がないと指摘するグレイト博士に対し、人間を使えば良いと答えるワイティ。
博士は内心、洗脳が強まったことを確信し、ほくそえむのだった。

道場を片付けながら、シルバーは不安を隠せずにいた。しかし、住まいを壊されたにも関わらず、笑顔でいるひかりを見て思い直し、ふだんの能天気なシルバーに戻るのだった。

(つづく)