うさ子戦隊エリザベス

 

ストーリー

第5話「もっと強く」

早朝、蒼太はジョギングをしていた。ブルーでもリーダーになれるかもしれないと張り切っていたのだが、通りすがった朝倉道場にて、さらに厳しいトレーニングをしている晃司を見かけ、スピードを上げた。

走り疲れた蒼太の前に、白いヴェールと全身を覆うマントのようなものを着た人物が現れた。ワイティだ。
とっさに物陰に隠れた蒼太は、高らかに笑うその人物を尾行することにした。
尾行していくにつれ、人通りの少ない方へ移動するワイティ。見抜かれていたと気づいたときにはすでに手遅れだった。
ワイティは、エリザベスの正体を知らないらしく、蒼太を人質として捕まえるのだった。

変身装置からの発信が途絶えたとあわてるシルバーに、発信機がついていたのかとツッコむ亜弓。
珍しく朝から起きていることをツッコみごまかすシルバーだったが、逆効果だった。横でひかりがけらけらと笑っていた。
変身装置には他にもいろいろな機能があり、その中の1つである通信機能を用い、メンバーを集合させた亜弓だったが、あまりにも出来すぎている装置に半ば呆れるのだった。

発信が途絶えた地点に着くと、ワイティと蒼太が屋外アンテナの化け物に乗っていた。
発信機の波長を変えようとつぶやくシルバーを横目に、メンバーの変身が完了した。
なかなか勝てないエリザベス。レッドとイエローの連携で蒼太を取り返し、ワイティが逃げていることを確認しつつ、ブルーも変身完了した。
5人が揃ったことにより、それぞれの変身装置を重ねてエネルギー波を化け物にぶつける合体技が完成した。しかし、今までにない体力の消耗を感じ、合体技はなるべく使わないようにしようと決めるエリザベスだった。

眠そうな亜弓に、晃司に背中を押された蒼太が小声でぶっきらぼうに謝った。亜弓は聞いていない振りをしていた。
シルバーは、謎の軍団アジトで見かけた覚えのない、侵略部隊のリーダーを気にしていた。

(つづく)