第2話「あこがれのヒーロー」
朝、亜弓のアパートから、装置を手にしたシルバーが出てきた。
飲み屋で働く亜弓が寝ている間に、「選ばれし戦士」を捜しに行くらしい。
その後ろには、赤いランドセルを背負ったひかりの姿があった。
街にある、大きい建物を見て回るシルバー。
大学病院に着いた時、ひかりは後をつけるのをやめ、学校へ向かった。
昼過ぎ、寝起きの亜弓は、シルバーに1人の「選ばれし戦士」を教えられ、うなだれた。
その人物は山吹晃司。亜弓の知人だった。
晃司は、街外れの公園からほど近い朝倉道場で昼食の支度をしていた。
そこへ帰ってきたひかりから、公園での話を聞くが、真に受けずからかう晃司。
むくれるひかりのところへ、ひかりの父親が現れ、溺愛ぶりを披露する。複雑な面もちで笑う晃司だった。
夕暮れ時、晃司の元へ亜弓が現れた。
話しづらそうにする2人を見かねて、シルバーとひかりがほぼ同時に飛び出してきた。
選ばれし戦士の話をするシルバーと、喜々として話に乗るひかり。
しかしシルバーは晃司にばかり変身を勧める。
ひかりがむくれる暇もなく、道場の裏から爆破音が聞こえた。
道場の裏では、通りすがりとおぼしきバイクが、侵略部隊の手により姿を変えていた。
それを見て変身を促すシルバー。
亜弓はしぶしぶ変身したが、晃司は二の足を踏む。
苦戦するレッドを見ているしかできない晃司の横から、ひかりが飛び出した。
手にはシルバーが持っていたはずの変身装置がある。
ひかりはうさ子ピンクに変身し、レッドと共にバイクの化け物を倒した。
呆然と立ち尽くす晃司に、自分が守ってやると笑いかけるうさ子ピンク。
晃司は開き直るしかないと確信するのだった。
(つづく)
- 第1話
「変身、最初の戦士」 - 第2話
「あこがれのヒーロー」 - 第3話
「エリザベス出動!」 - 第4話
「リーダーの色」 - 第5話
「もっと強く」 - 第6話
「くもりのち雨」 - 第7話
「守りたいもの」 - 第8話
「気になるあいつ」 - 第9話
「狙われた心」 - 第10話
「新しい色、新しいちから」 - 第11話
「おさわがせ、春一番!?」 - 第12話
「ちいさな波紋」 - 第13話
「おおきな子ども」 - 第14話
「もっと強く、もっと弱く」 - 第15話
「染められた白」 - 第16話
「鏡の新兵器」 - 第17話
「くじけぬこころ」 - 第18話
「くもりのち晴れ」 - 第19話
「マシロ」 - 第20話
「潜入!惑星ラピーヌ」 - 第21話
「昨日の果ての今日」 - 第22話
「ただいま」 - 第23話
「きっと伝わる」 - 最終話
「ここから始まるプロローグ」