うさ子戦隊エリザベス

 

ストーリー

第1話「変身、最初の戦士」

銀河系より遙か彼方に存在するひとつの惑星、ラピーヌ。その平和な惑星ラピーヌに、危機が訪れていた。
突如現れた謎の軍団が、ラピーヌ全土を占領してしまったのだ。平和ボケしていた住人はあっというまに捕虜となり、惑星ラピーヌは謎の軍団のアジトと化した。
捕虜の1人であったシルバーは、見張りの隙をつき、侵略部隊の宇宙船に忍び込み、部隊と共に宇宙へ飛び出した。
行き先は、地球。
シルバーは、宇宙船に積まれていた脱出船に、くすねてきた装置を積み込み、一足先に地球へ着いた。その装置を使い、地球の「選ばれし戦士」と力を合わせ、謎の軍団を倒そうと誓うのだった。

ゴミ捨て場で拾ったウサギのような物体…シルバーにそれを聞いた高橋亜弓は、まさか自分が「選ばれし戦士」であるとは思いもしなかった。
しかし亜弓を「レッド」と呼ぶ銀色のウサギのような宇宙人に、このままでは地球も支配してしまうだろうと説得され、諦め半分で変身してみるのだった。
直後、なぜシルバーと同じ姿なのかと問う亜弓と、自分も変身しているのだと答えるシルバーの姿があった。

ところかわって、街外れの公園。数人の小学生が楽しそうに喋っていた。残り少ない春休みを楽しんでいるようだ。
中でもひときわ楽しそうなのが、朝倉ひかり。いかに変身魔女っ子に憧れているかを熱弁していた。
そこへ現れる怪しい影。それこそ、地球侵略部隊であった。
地球に着いた瞬間、リーダーを除き消滅する隊員たち。
リーダーは通信機で、自分以外は地球に馴染まないと伝え、宇宙船から謎の装置を取り出した。
その装置により、公園の遊具が姿形を変え、子供たちに襲いかかる。
子供たちは逃げたが、ひかりは遊具に立ち向かう。
あっさりとすっ飛ばされたひかりを、赤いウサギのような生き物が抱きとめた。
「うさ子レッド」と名乗るウサギは、見事、遊具を打ち倒した。
見ほれるひかりを追い払い、変身を解いた亜弓は、シルバーに他の「選ばれし戦士」を捜せと言われ、うなだれるのだった。
そして、その会話を物陰で聞いていたひかりは、キラキラした目で力強くうなずいていた。

(つづく)